

第60回 ハインリヒ・シュッツ《白鳥の歌》
いよいよ来週末に迫りましたSalicus Kammerchor第9回定期演奏会ですが、今回はハインリヒ・シュッツの音楽シリーズの最終回として、彼の最晩年の大作《白鳥の歌》を演奏いたします。 この作品は詩編119編をテキストとしていますが、この詩編は全176節という、詩編全体...


第57回 二人の天才〜モンテヴェルディ→シュッツ〜
サリクスは昨年より「ハインリヒ・シュッツの音楽」と題した演奏会シリーズに取り組んでいます。 5月の第7回演奏会ではそのvol.2としまして、シュッツが多大なる影響を受けたモンテヴェルディに焦点を当て、この二人の天才の作品を聴き比べていただけるプログラムを組みました。...


第56回 巨匠たちの系譜
前回は新シリーズ「ハインリヒ・シュッツの音楽」全体のお話をいたしましたが、今回はそのvol.1「巨匠たちの系譜」のプログラムの選曲コンセプトをお話したいと思います。 前回の記事→第55回 ハインリヒ・シュッツの音楽 前半プログラム...


第55回 ハインリヒ・シュッツの音楽
Salicus Kammerchorは第5回定期演奏会で、「J. S. バッハのモテット全曲演奏シリーズ」を終えました。次なるシリーズとして私達が取り上げるのは、バッハ以前のドイツにおいて最大の音楽家とみなされているハインリヒ・シュッツです。バッハに比べるとまだまだ演奏機会...

第36回 第3回定期演奏会 各曲について(その5)
第3回定期演奏会で演奏する各曲について解説しているシリーズのいよいよ最終回です!
ゴンベールとシュッツとバッハの作品について解説しました!

第34回 第3回定期演奏会 各曲について(その3)
第3回定期演奏会の解説、その3は前半プログラムの後半5曲についてお話しています。ドレスラー、プレトリウス、シュッツ、シャイト、そしてバッハの作品です。
これまでの作品はラテン語によるモテットでしたが、この5曲はみなドイツによる作品です。フランドルの技術やイタリアの作法がいかにド

第31回 第3回定期演奏会の選曲コンセプト(その2)
後半
〜葬送モテット〜
後半のメインプログラムはJ. S. バッハ作曲の"Der Geist hilft unser Schwachheit auf" BWV 226です。このモテットはバッハのモテットの中で唯一成立年と使用用途のはっきりしている作品です。


第21回 H. シュッツ 「音楽による葬儀」 その3
前回の記事の中でも述べた通り、この作品は、シュッツが幼いころを過ごしたケストリッツの領主で、親交の深かったハインリヒ・ポストゥムス・フォン・ロイス公の葬儀のために、ロイス公自身の依頼によって作曲されました。
公は1635年12月に亡くなりましたが、葬儀は翌年の2月4日に執り行わ


第20回 H. シュッツ 「音楽による葬儀」 その2
3.中年期
再びヴェネツィアへ
1618年に30年戦争が始まってから、10年以上ザクセンは参戦していませんでしたが、次第にその影響を受けるようになってしまいます。
潤沢であった宮廷の財政は圧迫されていき、シュッツが司っていたドレスデンの音楽はその影響をもろに受けていきました


第19回 H. シュッツ 「音楽による葬儀」 その1
まずプログラム前半に演奏いたしますのは、H. シュッツの「音楽による葬儀」“Musikalische Exequien” op. 7, SWV 279-281です。この作品はドイツの音楽史上においても、また彼の人生においてもエポックメイキングな作品です。
ハインリヒ・シュッツと