第28回 J. S. バッハの教会カンタータ(その3)
J. S. バッハの教会カンタータに解説した記事の第3回。ライプツィヒ時代の教会カンタータについて、時期を区切って解説しています。特に第2年巻に見られるコラール・カンタータについては、有名なBWV78 "Jesu, der du meine Seele"を例に
第27回 J. S. バッハの教会カンタータ(その2)
前回の記事では、バッハの教会カンタータの背景をお話しました。
今回はバッハ自身の教会カンタータが、彼の人生の中でどのように変遷していったかについてお話しいたします。
ミュールハウゼン時代の教会カンタータ(23歳頃)
バッハは23歳の頃の1年間、ミュールハウゼンの聖ブラジウ
第25回 「カンタータ」とは
カンタータとは
手元にあるニューグローブ音楽大辞典によると、カンタータとは
「単声または多声のための器楽伴奏付きの声楽作品」
ということになっています。
物凄く広い定義ですね笑。ようは「器楽付きの歌」ということのようです。
それで、もちろんそれだけで説明が終わっているわけで
5分でわかる!「サリクスのコンセプト」
音楽家の使命
ざっくりと言って、音楽家の使命は「音楽に近づこうとすること」だと私は思います。そのためにどれだけ真摯に音楽に向き合っていけるかが、音楽家には問われているのだと思います。
そこんとこ詳しく!
第0回 Salicus Kammerchorのコンセプトについて
こ
第0回 Salicus Kammerchorのコンセプトについて
「ネウマ的にバッハを歌う」
サリクスがそのプロフィールにも載せている「グレゴリオ聖歌のネウマをバッハに生かす」というコンセプトですが、このところ私はこれがコンセプトと言えるのかどうか自問自答していました。
というのも、サリクスの演奏会に来てくださったお客様が「ネウマとバッハ
第18回 J. S. バッハのモテット(その4)
ようやく最終回です。モテットシリーズの最後に演奏しますのは、大曲、"Jesu, mein Freude"です。
このモテットは、5声と編成としては小編成ながら、演奏時間はバッハのモテットの中では最長の約20分かかる大作です。対をなす大作"Singe
第17回 J. S. バッハのモテット(その3)
“Lobet den Herrn” BWV230
“Lobet den Herrn”は19世紀の出版譜で伝えられており、オリジナル資料は欠けています。様式的な根拠からも偽作の疑いがかけられていますが、まだ真偽のほどは明らかになっていません。ベーレンライターのバッハ新全集(Neu
第15回 J. S. バッハのモテット(その1)
J. S. バッハのモテット
モテットというジャンルは、13世紀以来様々な種類の楽曲に対して用いられましたが、バッハの過ごしたころには「宗教的な歌詞を持つ声楽曲」という漠然とした意味で用いられていました。
合唱曲に限らず、歌のソロと器楽の編成による楽曲にもモテットという語があ
J. S. バッハ 珍プレー・好プレー
今回は珍プレー・好プレーと題しまして、前半ではバッハの人生につきものだった様々なトラブルにおける珍プレー、後半はそんなバッハを同時代、あるいは後世の人々がバッハをやたらに賛美している様子を(好プレーとして・・・若干苦しいですが)お届けいたします。
J. S. バッハ 名言・迷言集
真面目な話題がずいぶん続いたので、ここらでちょっと軽い話題を挟もうと思います。
ときどきこのような形で、コラムを挟んでいこうと思いますので、ぜひ気軽に読んでください。
この度はJ. S. バッハ 名言・迷言集と題しまして、私の独断と偏見によって、バッハの言ったとされる言葉を(