第8回 歌い手にとっての音律(その3)「不等分音律」
今回は少し時代が下って、バロック時代中期以降に用いられた様々な調律法を紹介したいと思います。これらの音律は、使われる調性の拡大にともなって、それに対応するように考えられたものです。ピタゴラス音律やミーントーンと違って、5度を同じ幅に取らないので、不等分音律といわれています。
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第5回 フランドルのポリフォニーからJ. S. バッハへ
今回はフランドルのポリフォニーからJ. S. バッハへのつながりについて考察しようと思います。
ミサ曲ロ短調の中に見られる古様式
バッハがフランドルのポリフォニーから受けた影響は、非常に直接的に、ミサ曲ロ短調BWV232の第2部中のCredo in unum DeumとCon
第2回 バッハの作曲した曲種、様式、技法
今回は彼の作品からそのすそ野の広さを見ていこうと思います。
多彩な作曲ジャンル
J. S. バッハが作曲した曲のジャンル実に多岐に渡っており、オペラ以外はほとんど書いてしまったのではないかと思わせる程です。(世俗カンタータの音楽的構造は、レチタティーヴォ、アリア、重唱、合唱等
第1回 バッハはいかにしてバッハとなったか
このブログでは、サリクス・カンマーコアSalicus Kammerchorのやろうとしている音楽について、少しずつお話をさせていただきたいと思います。
第一回目の今回は、まずざっとアウトラインを示して、個々の詳細については次回以降書いていこうと思いますのでそちらも是非ご覧く