

第57回 二人の天才〜モンテヴェルディ→シュッツ〜
サリクスは昨年より「ハインリヒ・シュッツの音楽」と題した演奏会シリーズに取り組んでいます。 5月の第7回演奏会ではそのvol.2としまして、シュッツが多大なる影響を受けたモンテヴェルディに焦点を当て、この二人の天才の作品を聴き比べていただけるプログラムを組みました。...


第44回 アレクサンダー・アグリコラ「第2旋法のミサ」
フランドルに輝く鬼才!アレクサンダー・アグリコラAlexander Agricolaと、彼の作曲した第2旋法のミサMissa secundi toniについての記事です。

第38回 Ensemble Salicusデビューコンサートの概要〜ミサ式次第に沿って
いよいよEnsemble Salicusのデビューコンサート、グレゴリオ聖歌とフランドル・ポリフォニー〜単旋律聖歌の魅力とそれに育まれた多声音楽〜の公演が迫ってまいりました。 今回はこの公演で演奏いたします曲目をざっくりと説明したいと思います。


サリクスのブログ記事リスト
Salicus Kammerchorのコンセプトについて
第0回 Salicus Kammerchorのコンセプトについて
サリクスのコンセプトについてのそもそものお話です。あとから書いた記事ですが、物凄く根本的なお話なので、第0回としました。
Salicu

5分でわかる!「サリクスのコンセプト」
音楽家の使命
ざっくりと言って、音楽家の使命は「音楽に近づこうとすること」だと私は思います。そのためにどれだけ真摯に音楽に向き合っていけるかが、音楽家には問われているのだと思います。
そこんとこ詳しく!
第0回 Salicus Kammerchorのコンセプトについて
こ

第24回 J. デ・プレ「オケゲムの死を悼む挽歌」
第2回定期演奏会のプログラムについて 第19回 H. シュッツ 「音楽による葬儀」 その1 第20回 H. シュッツ 「音楽による葬儀」 その2 第21回 H. シュッツ 「音楽による葬儀」 その3 第22回 グレゴリオ聖歌「シメオンはお告げを受けていた」 第23回 J....


クワイヤブックができるまで
今回は、中世ルネサンス期にポリフォニーの演奏に使用されたクワイヤブックについてお話ししようと思います。
クワイヤブックとその特徴については、第14回 記譜法の歴史(その3)に詳しく書きましたので、こちらもご参照いただければと思います。
簡単に言うと、クワイヤブックで演奏す

第13回 記譜法の歴史(その2)
計量記譜法
計量記譜法は様々な発展の段階があるものの、大まかに言うと、単音ネウマである「ヴィルガ・プンクトゥム」、2音ネウマである「ペス・クリヴィス」から発展しました。
ヴィルガに対してプンクトゥムは短いので、四角譜で使われていた音符をそのまま使って、それぞれLonga(


第11回 旋法とは(その2)
旋法の情緒的意味
各旋法は、その音域や、音階の中にある半音の位置、フィナリスとドミナントとの音程関係などから、それぞれ独特の雰囲気を持っています。以下は旋法を、ドミナントの低い方から順に並べたものです。
一番低い第2旋法の低さと第7旋法の高さはかなり際立った特徴という


第7回 歌い手にとっての音律(その2)「ミーントーン」
ミーントーン(アロンのミーントーン/中全音律)
前回のピタゴラス音律に続いて、今回はミーントーンのお話です。
ピタゴラス音律が使われていた時代、ヨーロッパ大陸の音楽家にとっては、長3度は不協和な音と捉えられていたというお話を前回致しました。しかしイギリス人にとっては、かな